煙管たばこ「宝船」。あっしのこだわりを聞いてください。
3月1日に煙管用の多波粉(たばこ)「宝船」が船出した。
ここで一句
「一富士二鷹三茄四扇五多波姑呑んで宝船」(いちふじにたかさなんすびしおうぎごたばこのんでたからぶね)
粋亭一福
いかがでしょうか!
煙草はアメリカンブレンドの煙管用たばことして作ったもの。あっしみたいな『蒲柳の質』の人間にとっては日常使いの煙草としてはいい。
あれ、どなたか「ラタキア入りのパイプたばこを吸っている恭さんが、蒲柳の質だって?」とおっしゃいませんでしたか?
「宝船」のフロントデザインは、橘右之吉さんにお願いした。「寶」を船に見立てた文様は、滑稽本『奇妙図彙」(きみょうずい)山東京伝作画(享和三年)の中で有名なもの。それと煙管をプカリと吹かしている下町の職人といった図だ。
後ろの「青海波」文様は鶯色にしてたばこの葉を象徴したもの。実にいい出来で気にいっている。
文字はうのさん(橘右之吉さん)の字。あっしはうのさんの字が好きで、千社札の題名札はすべてお願いしている。