●セッターの宿命!
パイプのクラシックシェイプの一つに「ポーカー」、「チェリーウッド」や「タンカード」がある。
メーカーによって名称が違うが、すべてボウルの底が平らでテーブル上に立つシェイプ。ポウカーが一般的に使われている名称だろう。
パネルもメーカーによっては、シャンクまで四角形にして転がらないシェイプにしたパイプもある。また、作家もののパイプでもボウルの底が平らでテーブルに立つシェイプがある。
このようなパイプはテーブルに置いても灰がこぼれないので安心だ。
このようにボウルの底や、シャンクの下が平になっていて、テーブルの平らな面に立つパイプを「セッター(SETTER)」と柘製作所は用語(ターム)として使っている。
メーカーによっては「シッター(SITTER)」とか「エスユー(STAND UP)」を使っているところもある。
ブルドック型も斜めに傾斜してテーブルの上に立つが、灰がこぼれないか心配になる。
ブルドックをセッターとは呼ばない。別にパイプ業界でセッターの基準などないが、どのパイプメーカーもブルドックをセッターの部類に入れていない。
斜めにボウルが立っててはいけないのだろう。ブルドックでもボウルの底を面取りして不安定だが、テーブルに立つパイプもある。これは「ブルドックのセッター」と呼んでも差し支えない。
考えてみるとビリアード、ベント、プリンス、アップル、ポット等すべてセッターになる。 ラージボウルのオームポールまでセッターがある。
ポーカーは、ボウルの底が平らになっていること自体でシェイプとして成り立っている。
しかし、ポウカー以外のクラシックシェイプでセッターにすると、フォルムの完成度が足りないというか、何か納得のできない。勿論、中にはデザイン的に収まっているパイプもあるが、少ない。