カジュアルに楽しむヨーロッパの葉巻文化
ヨーロッパで手軽にたばこを購入するにはどこへ行けばいいか。以前、ガソリンスタンドでの品揃えが豊富だとお知らせしたが、もうひとつの目安となるのがロトくじ売り場だ。
「ロト」と看板の出ている場所には、大抵たばこ売り場が併設されている。面白いのは、ロト、たばこ、と来たら必ず本と文房具の売り場もあるということ。特にオランダではこの業態が多かった。
たばこの内訳は、およそ1/3がシガレット、2/3がシャグと葉巻で、この割合はガソリンスタンドでもだいたい同じだ。手巻きたばこはともかく葉巻がなぜこんなにも普及しているのかといえば、ヨーロッパで吸われているのはリトルシガーが中心だからである。
リトルシガーはシガレットよりひと回り大きいくらいのサイズだから、ちょっと休憩したいとき、エスプレッソを飲みながら気軽に吹かすことができる。日本では葉巻といえば大きなサイズのプレミアムシガーをイメージする人が多いが、ヨーロッパのスモーカーにとって葉巻はもっとカジュアルなもの。暮らしに溶け込んだ存在なのである。