●『世界を変える100人の日本人』放映後
4月9日夜7時から始まった『世界を変える100人の日本人』(テレビ東京)に柘製作所の職人福田が紹介された。
福田はあっしが幼稚園にいた時に入社した超ベテランだ。15歳から柘製作所でパイプを作っている。福田のお父さんもパイプ職人だった。
多分、小学生の2−3年の時、会社の新年会のお座敷があった。福田が美味しそうにおちょこでお酒を飲んでいるので、俺も飲みたいと言った。
福田は、よし待ってろといい、おちょことお銚子を持ってきた。
おちょこを渡され「恭ちゃん、まぁーいっぱい」、と注いできた。
福田をはじめ職人達は、親父の目線を遮るために、白いハンカチを広げて遮っていた。自分ではこっそりと、大人の仲間に入ったつもりだった。
しかし、中に入っていたのは水で、それも温めてあった。
子供を騙すのに芸の細かいことをしたもんだ。
その芸の細かさが名品イケバナを作るもとになっているのでは?ないか。